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現在、開催中の大阪万博ですが、想定より順調に稼働しているようですね。
本日は、大阪万博にまつわるコラムとして、1970年の大阪万博での「自動販売機の活躍」に注目してみましょう。
1970年の大阪万博は、戦後日本の技術力と未来への希望を世界に示した一大イベントでした。
会場にはリニアモーターカーや動く歩道などの最先端技術が並ぶ中、実は「自動販売機」も大活躍していたことをご存知でしょうか?
当時、富士電機は食品用自動販売機の開発に本格参入したばかりで、万博会場に230台もの紙コップ式自販機を設置。
来場者は約半年間で6420万人超、1日平均35万人が訪れる巨大イベントの中で、1台あたり500〜800杯もの飲み物を販売するという驚異的な数字を記録しました。
この自販機は、まだ世間にあまり普及していなかったため、多くの人が初めて使い方を覚えたというエピソードも。
猛暑やほこりといった過酷な環境でも休むことなく稼働し続け、その品質の高さとともに、昼夜問わず保守点検にあたったサービスマンの技術力と熱意が万博を支えました。
このエピソードは、単なる機械の性能だけでなく、「人の力と技術の融合」が未来を創るという大阪万博の精神を象徴しています。
今ではスマホ決済やAIメンテナンスが当たり前の時代ですが、あの時代の自販機とサービスマンの奮闘が、現代の先端サービスの礎となっているのです。
このように、大阪万博は華やかな展示だけでなく、日常の「ちょっとした技術革新」が人々の体験を支え、未来を切り開いた舞台でもありました。
未来の万博を訪れる際には、ぜひそんな影の主役たちにも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(出典:富士電機「自販機で支えた大阪万博」)